groundrhythm 2
代官山AIRでのパーティー「groundrhythm」5周年にちなみ、2001年リリースから5年ぶりとなる「groundrhythm」ミックスCD第2弾がリリースされました!ダンス・ミュージックにエスニック・フレイバーが注入された、あまり聴いたことの無い内容になっています。以下はCDに付属の簡単な収録曲解説です。
groundrhythm 2 mixed by Kaoru Inoue
01.Baka Forest People of Southeast Cameroon – Yelli1
中央アフリカの森の先住民、バカ・ピグミー族のチャント。鳥の声を模したような、ヨーデルを土臭くしたような、メロディのリフレインが密林の奥深くへと意識を誘う。
02.Transcendental Love Machine – Hypnotica (Darshanq Dholak dub)
ホーミーやガムランのサンプリングで幕を明けるエキゾ・トラック。サンプル・ネタからするとアジア〜中近東風だが、全体としてなんだかどこでもないエキゾティシズムとユルいダンスを提供している。
03.Racid Taha – Voila Voila (Lion Rock Orchestral Dub)
前に同じく、中近東風のパーカッションが鳴り響くが、ベリー・ダンスというよりはドラマティックなアンビエントのようである。オリジナルはアルジェリア系の有名なシンガー。
04.Ron Basejam – For the People, By the People
人民による人民のためのメロウなディスコ。メッセージではなく、このように音楽に乗って投げかけるシンプルな言葉のリフレインが好きです。朝方によくかけている曲。
05.Ray Mang – To and Flo
スティールパンやパーティ声が入り込んでカリビアンな享楽気分を煽るが、どこか陰りのあるファンク。落日の楽園、のようなイメージ。
06.Atlantic Conveyor feat. Habibur Romman – Open Your Soul (Music Box mix)
最近入手したもので、先の「For the People, By the People」にどこか似ている。こちらは「魂を解放しろ」というシンプルなメッセージ。
07.Jazzva – New Day (Welljam mix)
新たな今日の出発を祝福する多幸感トラック。
08.Baka Beyond – Nahwia (Nah Nah mix)
正にワールド・ミュージックなグループのエレクトロ風リミックス。冒頭の密林音にリンクしていくような虫の音が響き渡る。
09.Ray Lema – Hut of Fun
中央アフリカ〜確か旧ザイール出身のシンガー。メジャー・デビュー盤収録の曲ということもあり、こういう人には珍しいアフロ・エレクトロ風。
10.Kaoru Inoue – Keep On (Uzhaan Beats)
2005年リリースの「The Dancer」収録曲のヴァージョン。多方面な活躍で知られるタブラ奏者Uzhaanのタブラ・ビートが前面に聴ける。
11.Chari Chari – Liberation (Instrumental)
2002年リリースのchari chariセカンド・アルバム「In Time」収録曲のインスト・ヴァージョン。ビートはブラジリアンでシンセサイザーがサイケ曼荼羅。
12.Mental Remedy – Obatala (Sacred Rhythm Version)
Joe Claussellのレーベルから。長いパーカッション+チャントを経てイーブン・キックが入って来るが、ハウス云々を完璧に逸脱している。オバタラは西アフリカのヨルバ族の神話に登場する神で、それがキューバ経由で今でもこのように、音楽と共に語り継がれているようだ。
13.Chieko Kinbara – Strings of Life (Tigerstripes remix)
デリック・メイ作のクラシックスを日本が誇るヴァイオリニストがカヴァー、そのリミックス・ヴァージョンでは雄叫びがダンスフロアを煽り、汗を滴らせる。
14.Jebski & Yogurt – Balearic Field
漆黒から煌めきへ、めくるめくように上がっていく国内アーティストの曲。空間を押し広げるような解放感をあらゆる場所に投げかける。
15.Shinichi Osawa – The Samurai Theme (Dub)
中近東風のリフと、たたみかけるようなビートとブレイクの波が強烈にピークを演出するが、CDはここでおしまい。続きはパーティ現場に足を運んでください!