SEEDS AND GROUND Compilation

Seeds And Ground

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SEEDS AND GROUND Compilation

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「SAG VOYAGE 2006 : Summer Archives」リリースされました!レーベル・コンピにしては結果ほとんど新録(新人も多い)となり特殊な内容なので、プレス・リリース用の収録曲解説を公開します。興味を持って頂けたら幸いです。内容は素晴らしいものになっています。
和テイストとブッ飛び感が奇妙に共存したナイス・ジャケは、レーベル・ロゴのデザインも手がけた文屋ヒロタカ(Store inc.)。
DJとしての移動性(イベントの編集性)や音楽活動の経過・変遷を音盤としてコンパイルして行く、こうしたコンピレーション盤制作を、今後も出来たらやっていきたいと思ってます。
01. Oideyo – Kokoro to Kakera
山口県を拠点に活動する「郷愁系アンビエント」(本人達談)。しばらくロンドンに住んでいたメンバーのタカヤ(宇宙感覚と名乗っている)の誘いで3度目の山口へ、今年3月にDJで行った時に共演した。鍾乳洞で有名な秋吉台にある国際芸術村(山口は芸術への助成に積極的らしい)のスタジオで何度も録音と推敲を重ねていた。山口の風土と本人達のキャラクターが合致した、あまりない音楽。
02. Lo Stesso Sangue – AURORA
DSK&井上薫のギター・インスト・ユニット。2ndアルバム「Fjord」以前に録音されていたもの。幾重にも重なるギターのレイヤーはハウスやテクノのミニマル感を継承しつつ完全に異次元に突入していて、個人的に持っているAURORAのコンセプト/イメージが強く現出している。絶妙なドラムはリトル・クリーチャーズの栗原努。タイトルは英語で「The Same Blood」の意。ミックス時に映画「Godfather」の話題になり、イタリア語に変換された…
03. Wishing Well – ECHOA
AIRでのレギュラー・パーティ「groundrhythm」の早番を担当しているDJ、Hiroyukiと、エンジニア肌のNAGのユニット。あまたのそれ系音楽とは一線を画すセンスと技術で、今後はバンド編成でのライブも模索中という、期待のホープ。Hiroyukiは持ち前の突撃力とその愛すべきキャラクターで、かなり多方面でDJ活動中。間もなくSEEDS AND GROUNDより12インチ・シングルをリリースする。
04. Red Stripe – ngoma
渋谷のライブ・ハウス「PLUG」でライブとDJを絡めた定期イベント「Banquet」を店と共催している。その立ち上げの時にSILVERSTONEで共演し、またUNITでのレギュラー・パーティ「FLOATRIBE」にも出演してもらい、和太鼓をフィーチャーした、力強く完成度の高いライブに圧倒されてコンピ参加を要請した。来年初頭には自身で主宰するレーベルからのリリースも予定されていて、話題になりそうな予感。http://ngoma.jp
05. Horsepower – SILVERSTONE
現在ライブのみで活動中の、大の大人のロック・バンド、初の音盤化。ダンス、ハード・ロック、サイケデリック、ノイズ…が渾然一体となって良い時も悪い時も体験した今後、どう転がって行くか分からないスリリングさがあり要注目。バンド名はF-1狂のDSKにより、イギリスのサーキットに因んで名付けられ、出て来る音にも何がしかの影響を及ぼしている。普段のリハ・スタジオに自ら機材を持ち込んで一発録音したDIYインディーズな音源。曲名は「馬力」の意。
06. DRIVE FROM THE MIRACLE (KI remix) – Gabby & Lopez
ナチュラル・カラミティの森さんとTICAの石井さんによるギター・インスト・ユニット。コンピ編集に取りかかる直前にリミックスをやらせてもらい、個人的にファンだったこともあり、そのリミックス・トラックを収録させてもらった。流行のキーワードで言うとバレアリック感が自然と出て来た。http://www.spiral.co.jp
07. Eclipse of the Moon – Kaoru Inoue
今年3月にリリースした「Slow Motion」(RUSH! PRODUCTION)に収録した「Rising Moon」というアンビエントな曲の初期のバージョンを作り直したトラック。かなり印象が違うと思う。
08. The Decline – SILVERSTONE
ngomaのところで触れた「FLOATRIBE」にSILVERSTONEで出演した時のライブ同録。あまり決めごとなく演奏した曲で、メンバー間のインター・プレイの緩急せめぎ合いから破壊的な演奏に行く3歩手前くらいの緊張感があって凛々しい。
09. 朝にでも – AMAMJAUBB
アマムジャブ。今年から毎年7月下旬に行われ、2009年に本番を迎える「奄美大島皆既日食音楽祭」で出会った奄美在住のグループ。海沿いで行われた野外パーティで朝DJをやり、最後に彼らが出演した。基本の編成は実はツインドラム+タブラ+パーカッション+歌というバンドで、島踊り的な祝祭性も兼ね備えているようにも思える。収録曲は音楽祭で演奏されていたもので、自然の豊かな島での野外録音を希望し、敢行してもらった。
10. &natsu – PALMECHO
SILVERSTONEのドラマーでもある小谷和也のユニット。すでにBEAMS Recordsなどから2枚のアルバムをリリースしている。最近スティールパンを入手し、島好き海好きな彼ならではのユルい夏感が表現された一曲。http://palmecho.blogspot.com
11. 聞修院 – AURORA
6月に青梅市にある寺、聞修院でのヨガ・イベントに出演した時のライブ同録で、40分程度の演奏の中のハイライト。AURORAは前述の「Slow Motion」レコーディング時に知り合ったタブラ奏者、瀬川U-K-Oを加えた3人編成でのライブ活動を3月から行っている。瀬川は民俗楽器ジャムバンド、アラヤヴィジャナのメンバー。最後にDSKが観客に向かって「もう一曲」と語りかける声で幕を閉じる。


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